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Buriedbornes

第7話「終焉の序曲(3) – Buriedbornes」 – Short story “Overture of the end chapter 3 – Buriedbornes”

腕の一振り、脚の一振りによって、城門や城壁、それに連なる建物が瓦解していく。 それはもはや、自然災害の類であった。 正常な認識を失ったものと見える双頭の王は、手の届く範囲に在るものは例外なく、その暴力の餌食としていく。...
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第6話「終焉の序曲(2) – 蝕まれたもの」 – Short story “Overture of the end chapter 2 – Falling kingdom”

人々の心の支えたるべき荘厳な礼拝堂も、近頃は足を運ぶ者も少ない。 「屍者に隣国が蹂躙され、滅びた」という事実は国中に暗い影を落とした。 信仰は、命を保証しない。 祭壇の前には、一人の女がうずくまり、無心に神への祈...
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第5話「終焉の序曲(1) – 禁忌なき研究」 – Short story “Overture of the end chapter 1 – Tabooless research”

昔々あるところに、とある国がありました。 誰もに信頼される優しい王と、王が見初め娶った誰もに愛される平民出の美しい王妃が、それはまるでおとぎ話の後日談のように華やかな2人が統べる王国がありました。 しかし、幸せ...
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第3話「億分の一の貴方」 – Short story “Hundreds millionth beloved”

カツリ、カツリと、耳障りな足音がまた聴こえてくる。 もう幾度めか、忘れてしまった。 今ではその足音から、その音の主の心理状態までわかるようになってしまった。 恐れと期待が半々、それとほんの少しの、後悔… 扉...
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ショートストーリー「生きるための、選択の余地」 – Short story “With you”

かつてエルフは、森の神の寵愛の元に生まれた種族であった。 人に近い容姿でありつつも、小柄ながらしなやかな筋肉と鋭敏な感覚を持ち狩猟に長け、また秀でた頭脳は種族の発展に大きく寄与した。 森に住まうエルフは寵愛を与えた神の...
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第2話「この世の愛の最果て」 – Short story “Bloody lover”

「…やはり、ここで引き返さないか?命あっての物種だ。無理に死ににいく事、ないんじゃあないか?」 乙女は、曲剣を兜の先に突きつけ、その奥を睨みつけ叫んだ。 「臆病者!死者が死者を呼んでいるこの時代に、戦える者に逃...
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第1話「聖女の願い」 – Short story “Last sanity”

城は王を、都市は住民を、港は船を、街道は荷馬車を、城壁は兵士達を、それぞれが主人を失い、吹き抜ける風の音だけが朽ちた大地に響く。 都市の地下には無数の研究所が巧妙に隠されており、郊外にポッカリと開いた洞穴の底に蠢く全ての災厄...
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